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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第7話 ポルシェな人々 その5
ポルシェにまつわる様々な人々の、本人にとっては誠に真剣な、はたから見ている と実に楽しい愉快な生態をシリーズでお話ししましょう。

家族の同意は買えないサイン

Bさんはかなりの資産家の息子さんです。Bさんはこれまでもいろいろな外車には乗ってこられましたが、まだポルシェには乗られたことはありませんでした。以前からずっと乗りたかったのですが、自分なりに考えて控えてきたといいます。ただ、もういいのではないかと思いうちを尋ねてこられたのでした。
私も以前思ったことがあります。1000数百万円のベンツのSクラスの新車に乗って銀行には行かれるかもしれないけど、ポルシェでは例え中古車でも行かれないのでは、ましてや赤のフェラリではと・・・。
よく出来たしっかり者のBさんは、お父様はじめご家族の了解をとったら購入しますと言っておられました。何度となくご連絡があり、少しづつ進展していますと言っておられました。ただ、私にはこの物語のエンディングはわかっていました。 結果、『家族の同意が得られないので今回は見送りますと』の電話で物語は終わりました。
今回とは多少異なりますが、これに類する代表的なパターンとして、
『今あるM3を処分してから』
『駐車場を作るので、2ケ月後に』
『ポルシェにするかフェラリにするか悩んでいる」
の3つがあります。
今ポルシェを買おうとしているあなた、この3つうちのどれかにあてはまるとしたら、それは「買えないサイン」です。