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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第10話 ポルシェな人々 その8
ポルシェにまつわる様々な人々の、本人にとっては誠に真剣な、はたから見ている と実に楽しい愉快な生態をシリーズでお話ししましょう。

ポルシェ界の定説「急に走行距離の伸びた人に起ったことは?」

普通、ナローであれそれ以外のポルシェであれ一般的に皆さんの一年間の走行距離は、多い人で5000kmを越える方が時々いらっしゃいますが、2〜3000kmという方がほとんどだといっていいと思います。
そんな中、Yさんは前回のオイル交換からまだ4カ月だというのに5000kmを走行してオイル交換にやってきました。

そこで、メカニックのTさんは定説を証明すべくYさんにさらりと質問をしました。
「彼女できましたよね。それもスチュワ−デスの」
「えっ、どうしてわかったんですか?」
「Yさん、これは定説なんですよ」
「どういうことです?」
「いつもあまり乗らないで、日頃距離よりも時間がたってしまってオイル交換をしている方が、急に距離を伸ばしてオイル交換にく来る時は、スチュワ−デスの彼女が出来たって、これポルシェ界の定説なんです」
「なんでそれが定説なんですか?」
横で笑いを堪えながら聞いていた私は、きょとんとしているYさんに向かって、
「普通彼女ができると、それだけでドライブとかに行く機会が増えるので距離が伸びるんだけど、スチュワ−デスの彼女ができると、それにプラスして成田の送り迎えで距離が急激に伸びるんですよ。だから、わかっちゃうんですよ」というと。
Yさん
「じゃあ、オイル交換に行くって電話した時からバレバレだったわけ?」
「まっ、そういうことです」
黙っていたメカニックのTさん
「ところで、どこで知り合ったの?」

このあと、私とTさんで徹底的に追求したことはいうまでもありません。

やはり、定説は正しかった。