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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第116話-2 ポルシェな人々 その52
先週の続きです。
息子にポルシェに乗ってもらいたい人ー2

Mさんは大変なお金持ちです。クルマも沢山お持ちです。国産車は持っておられません。外国で行われるラリーのためにわざわざそれに出場しやすいようにと、戦前のスポーツカーを購入して、数千万円(車輌代を含めると軽く億を超える)の修理代をかけたという、うらやましいというか大変恵まれた方です。
この方もお持ちのナローを含めて、すべてを息子さんに乗ってもらいたいと思っていました。
Mさんは息子さんに言いました。免許を取ったら好きなクルマに乗っていいから、どれでもいい。DB6でもSLでもポルシェでもうちにあるものなら好きなのに乗っていいよと。
結果どうなったかというと、最新型ヨーロッパのセダン(AT)には乗るけれども、それ以外一切興味を示さないというのです。
私はその息子さんに聞いてみました。どうしてこんなに楽しいクルマがいっぱいあるのに乗らないのと。息子さんがいいました。一度DB6で学校にいったらあんまり注目されるわ、運転しにくいわハンドルは重いわ、もう二度と乗りたくないと思ったと。
Mさんも悩んでいます。

続く




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