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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第116話-3 ポルシェな人々 その52
先週の続きです。
息子にポルシェに乗ってもらいたい人ー3

Uさんの場合です。Uさんは息子さんが免許を取った時にまず国産外車の区別なくATに乗せました。そして、息子さんがそのクルマで物損事故を起した時も何も言いませんでした。かえって、自分の方がもっと大きくクルマを壊したと励ましたくらいでした。その話を聞いた時、私はだってあのクルマ大事にされていたでしょうと言うと、Uさん、クルマに興味を持ってくれたら安いものだよ、と意に介していませんでした。
Uさんその次に何台かあるポルシェの中の中くらいに運転の難しい911を彼専用にしました。私が心配ないのですかと聞いたら、心配だからって隣に座ってああだこうだと言ったらやんなっちゃうよ。壊れたら直せばいいんだし、自分だってポルシェに慣れるまで結構変な運転してたしとこれまた意に介していませんでした。
結果どうなったかというと、Uさんの息子さんはMTのクルマが好きになりました。どんなMTでも運転出来るようになり、ポルシェの違いも理解出来る理想的な展開となりました。

この三つの話から成功の秘けつが見えてきました。
1、使っていいというレベルではなく、自分の大切にしているものをズバッと与える。
2、だからといって度の過ぎたことはしない。
3、運転を教えない、聞かれない限りは。自由にさせてあげる。

皆さんどうですか?




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