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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第117話 ポルシェな人々 その53
秀島喰い

Nさん
「こんにちわ」
S代表
「いらっしゃいませ、しばらくです」
Nさん
「ご無沙汰です」
S代表
「こちらこそ」
Nさん
「最近はどうですか?」
S代表
「いやー、相変わらずです」
Nさん
「変わった人来ます?」
S代表
「Nさん見たいな人?」
Nさん
「そう、じゃないよ!!!」
S代表
「デスよねー」
Nさん
「デスよねー、じゃないよ。怒りますよ」
S代表
「すみません、いっぱい来ますよ電話も含めれば」
Nさん
「それってどんなの?」
S代表
「そうですねー、最近多いのは、他所様でクルマを買われてそのクルマに助言をお求めるとか、欠品しているレアな部品のペアの片方だけを売ってくれとか、まあそんなところですか」
Nさん
「それって売るんですかパーツ」
S代表
「お譲りしたいけど、出来ないですよね、うちが半端になってしまいますから」
Nさん
「そういう場合、ペアで買いますって言われないの」
S代表
「金額言うとまずダメですね」
Nさん
「それって、どういうもの例えば」
S代表
「そうですね、リアクオーターウインドーのメッキのラッチの新品とか、純正シートベルトの受けのドライバー側の新品とかですね」
Nさん
「それって、普通には無いの知ってて言っているんだよね?」
S代表
「たぶんね、他でお聞きになられていて、あったら結構高い、もしくはまず無いとお調べになられた上だと思います。お話が非常に詳細ですから」
Nさん
「それって、どう詳細なんですか」
S代表
「例えば、さっきのシートベルトの件なんかは、リトラクタブルタイプの左側がホント無いのです。右側は結構最近まであったのですが、まっ、最近といっても大分前ですが、左はホントありませんでしたから。そういったことを十分どこかでお聞きになられた上で、左側だけを希望されるわけです」
Nさん
「ボクなんか大分前に左右セットで片側五万円で買ったような気がするけど」
S代表
「それは安かったですね。いま金額に関わらずまず手に入りませんから」
Nさん
「そう?、その時は高いなあと思ったけど」
S代表
「パーツは買える時、物が出てきた時お金のある時が一番安いんです。後になってみると良くわかります」
Nさん
「確かに。それでいくら位で売ってくれって言うの?」
S代表
「五千円です。お気持ちは理解出来ますが、何とも返答に詰まってしまいます」
Nさん
「まあ、話に詰まったところで、さっき神戸屋で買ってきたクリームパンでも食べましょうか」
S代表
「何とも突然ですね。理解出来ませんが」
Nさん
「詰まったらクリームパンの秀島喰い(注)ですよ」
S代表
「グルーブライン(注)の??????????」
Nさん
「今日冴えてないね」
S代表
「?!?!、いやーーーー、あっ恐れ入りました」
Nさん
「わかればよろしい」
S代表
「クリームパンは平にたたいて中のクリームを空洞に行き渡らせて、隙間をなくして喰べる」
Nさん
「そう、秀島家伝来秘伝の喰べ方、極意クリームパンの秀島喰い」
S代表
「平にご容赦下さいませ」
Nさん
「Sさん、コーヒー入れてよ砂糖抜きのクリーム入りで」
S代表
「ハイ」

(注)東京のFM放送のJ-WAVE81.3MHZで月曜から金曜の午後4時30分から午後8時まで、クルマ好きなれど自分の所有するクルマに関しては絶対放送で喋らない、ピストン西沢と最近多くのCMでそのセクシーでかわいらしい声を聞く、秀島史香の二人のパーソナリティーの掛け合い音楽番組グルーブライン。文化放送の吉田照美のやる気まんまんが終了した今、同系譜の番組として大いなる注目を浴びている。その『秀島喰い』とは番組の中で秀島史香の実家では、クリームパンを食べる時は、クリームの入っていないところをかじってなんともいえない悔しい思いをしないように事前にパンを平らにたたいてクリームを内部に行き渡らせてから食べると紹介されている。S代表、今週のNさんに素早く反応出来なかったと悔しがっていた。ピストン西沢、秀島史香のお二人については近いうちに再度触れたいと思う。


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