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第123話 アンプMarantz7と8Bが戻ってきました
やはり本物とその数は少ない
昨年の暮れに修理点検に出したMarantz7と8Bが直って戻ってきました。
(随分時間がかかるなあと思われた方、古いものをきちんと手を入れて所有するということに向いていません。)
さて、直ったアンプをわざわざ工房のCさんがクルマで届けてくれました。交換した部品を見せて頂きながら修理の経過を伺うと、なかなか状態が良かったようでスムーズに修理が出来たとのことでした。詳しく伺うと、7も8Bもあまり使われていないもののようで、M-HOUSEでいうところの消しゴムの残っている状態ということでした。素直にうれしかったです。
わざわざ来て頂いたのには訳もありました。昨年の暮れに届いた古いエレクトロヴォイスのスピーカーの使用方法に関してお話をお聞きしたかったからです。当日は夜半にも関わらず、丁寧に結線のしかた、使用方法等を教えて頂きました。古い当時のメーカー発行の諸資料も持ってこられたのには驚くと同時に感激しました。
スピーカーのこと、アンプのこと、諸注意事項等を伺うだけでも結構時間がかかり大分遅くなったのですが、さらにいくつか興味深い話をお聞きしました。その中でもボリュームのガリ音の出る原因とその修理法と電圧の話がなかなか面白かったです。ガリ音に関しては、音が出る前に対処するのが望ましいが、出てしまったらなるべく早く手当てするしかない。よく、何度も廻している内に直ると言っている人、ショップがあるがそれはとんでもない間違いだということ。原因と対策修理の中身を伺ったらなる程と理解が出来ました。
さらに電圧のことは、私も以前からそれで良いのと?思っていたことなので、目ウロコでした。当時正規輸入された機器は100V仕様になっていますが、うちの7、8Bのようにアメリカから来たものはアメリカの電圧117V用になっています。どこのショップ、人に聞いても100Vでの使用で何の問題ない、かえって機械も痛まずその方が良い言われてきました。
しかしCさんは低電圧ではその機器が持っている最高のパフォーマンスは発揮しない。117Vのプラスマイナス5%くらいでなるべく117Vに近い方が良い。それが、聞いてて一番いい音だと。私もそれを伺って我が意を得たりだったのですが、まだ先がありました。日本の電圧は100Vといわれているが、実際は105Vくらいある(インバーター機器の普及のせいとたぶん一日の中でも異なると思う、はSの想像)ので、昇圧トランスを使う場合上げ過ぎに注意が必要だということ。昇圧トランスは定格電力を消費しても表示の電圧(例えば117V)を下回らないように設計されている。何もつながない状態では122Vから125Vくらいに昇圧される。100Vが122Vに昇圧される訳だから105Vを入力すると130V近い電圧がでる場合もありうる。これではさすがに機械も厳しい。機器を接続するコンセント(アウレット)の電圧を電圧計やデジタルマルチメーター等で確認することが大事だ。理想的には117Vの定電圧電源を使用するのが良いがかなりの費用がかかる。現実的には117Vより低い表示のトランスや容量の余り大きくないトランスを選ぶのが良い。
と教えて頂きました。やはり本物とその数は少ない!!!。
Cさんに感謝、出会えたことに感謝の一日でした。
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