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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第127話 水に浸かったクルマ
126話でいずれ機会があったらお話しますという、水に浸かったクルマの話、してほしいというリクエストがありましたのでここでします。
いままで何台かの水に浸かったクルマの話から、基本的に、水に浸かったらクルマはダメです。保険でいうところの全損です。良くニュースに出ている屋根まで完全に水没したようなものは完全にアウトです。ただ、いくつかの条件が揃えば救出も可ですが、・・・ですが、参考までにそれらをあげてみます。
  1. 浸水がシート座面の下側、家でいえば床下浸水までくらいであること。
  2. 浸かった翌日には乾いたところに持っていって、エンジン、ミッション等を全部分解出来て手当て出来ることと内装を全部取外せること。
  3. ボディー、内装(99%再使用不可ですが)を直ぐ乾かすことが出来ること。
がまず絶対必要です。水に浸かったまま二日も三日もそのままの状態にならざるを得ないような場合はまずあきらめて下さい。また運良く1、2、3の条件に当てはまっても費用は莫大にかかります。所謂完璧レストア、エンジン、ミッションの完全O/Hを含むよりもっとお金がかかることを覚悟しなくてはなりません。
そういったわけで、126話でマンションの機械式地下駐車場は危険だと申し上げたのです。地上より下にクルマがあるとき、集中豪雨でもあればクルマは水没したままで機械も動かず地上に出すことも出来ないからです。さらにポルシェは水平対向エンジンなのでより低い水位から水が入りやすいことも考えて置くことが必要です。
そんな訳で皆さまくれぐれもご注意ください。


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