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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第131話 130話にお尋ねがありました
11899008Rのその後

前回の第130話でお話した、911Rのことで質問が来ました。文中に1990年代の終り頃までそこで過したとありますが今は先生の手元には無いのでしょうか。もし、ご存知でしたらお知らせ下さいというお尋ねのメールが来ました。私の知る限りでお答えします。
実は私の知っている消息も4、5年前までです。うちのお客さまからあるサイトのアドレスがメールで送られてきました。そのサイトにアクセスすると911Rが1台売りに出ていました。
その写真と説明は衝撃的なものでした。フェンダーもドアも前後のフードも外れ、室内もすべて何も無い、ところどころ錆止め塗装やグレーのサフェーサーが吹かれたドンガラ状態のボディー、エンジンその他バラバラになったパーツ、煤けたトランスミッション、錆びた足廻りなどが何枚もの写真に別れて写っている911Rでした。その中の1枚にシャシー番号の写っているものがありました。そこには11899008Rと鮮明に写っていました。映画猿の惑星のラストシーンを見た時のような衝撃でした。
説明によると、クルマは火災にあい現在レストアの最中であると記されていました。
実をいいますと、このRが秋田のS先生のところで火災にあい、そのままの状態で外国に売りに出され、外国人が買っていったという話をこの数年前に伝え聞いていました。図らずもその話が事実であったことが眼前のPC画面で証明されました。それが4、5年前のことです。
そしてその状態で、30万ドルと出ていました。私の知っているのはここまでです。




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