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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第135話 何といって良いやら-2
RSのその後

125話の公開後、何件かのお叱りを頂きました。曰く相変わらずケンカ売ってるね、純粋に趣味を楽しもうという自動車好きの気持ちを逆なでしている、高いナローを前から売っているのはお前のところだろう等々。どれも言われなきお言葉です。個々に反論することはしません、わかっている方はそのようなことは言いませんので。
さて、くだんのRSは結果外国に旅立つことになりました。果たして金額は郊外にマンションが買える程の額でした。新オーナーは日本に来て何台ものRSを見られたようです。

ここでちょっと余談を。皆さんは日本にRSが何台くらいあるとお考えですか?最盛期(一番あったと思われる時)で何台くらいだと思います?私の推測は150台から200台です。えーっ、そんなにあったの?ないでしょうと思われた方、大変見方が浅薄です。もし仮に日本各地のナロー好き15人が集まって、自分の知っている、見たことのあるRSをみんな片っ端から上げてみたら、そして重複を取り除いたら150台を確実に超えるはずです。たぶん、一時期、世界でRSが一番生息した国は日本です。もちろん本物RSの話ですよ。これは1500台余りが生産され失われたものを除いた現存数で見たら破格の数といっていいと思います。実は正確な数を調べるのは簡単なのです。陸事(陸運事務所)のコンピューターにアクセスできる方には簡単に調べられるはずです。

さて話戻って、その外国人オーナー曰く、M-HOUSEのクルマのような程度のものは1台も見なかった。どれもどこか錆びていて、調べた文献と違っているものばかりだった、と。購入してから1000万円くらいかかると思っていたが、M-HOUSEのクルマはもう何もしなくてもよい新古車状態というのにも驚いた。正直割安だった。
誠に残念なことに、こういった経緯でRSは海を渡ることになりました。折角手に入れた至宝を外国に手放さなくてはならない私達日本人の現実に無力感漂う毎日です。
かの地で幸せな生活を送ることを心より願う、という心境です。

追伸:これで2台のRSの嫁ぎ先が決まりました。RS人気は不滅のようです。



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