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第141話 ポルシェAGのナローパーツの供給状況
来るところまで来たという感じ
先日あるポルシェショップの方から電話があり、あまり大きくないあるパーツのラバーベースはありませんかという問い合わせがありました。その方曰く、本体の修理をしているうちに在庫切れになっているパーツも間に合って届くのではないかと考えていたが一向にその気配がないのでM−HOUSEさんにお尋ねしましたといっていました。いわゆるバックオーダーになっていたパーツのようでしたが、最近はそういったパーツがそのまま製造廃止になってしまうことが普通です。待っていても手に入らないということです。
それより、ほとんど出荷されることがなく売れずに残っていたパーツ、この類がどんどん製造廃止になっています。どうせ売れないものだから、いつでも買えると安心していたパーツがある日突然製造廃止になります。どう考えても廃棄してしまった、もしくは強制的に廃棄しているとしか思えません。
ドイツの税制が変わったのか、グローバル化の一環の在庫圧縮経営に徹しているのか、過去の古いクルマは切ったのか、たぶんそのすべてではないかと思いますが実に厳しいことです。
こういう話になると、すぐアフターマーケットものやレプリカ、アメリカ社外を使えばいいじゃないかという方がいます。百歩譲って何とかして使えればそれでもいいと思います。しかし、中には小さいちょっとした部品でそれがないとどうしようもないというパーツがあります。実はそういったものがどんどんなくなっています。こういったパーツはアフターマーケットものやレプリカ、アメリカ社外が作られることがありません。
今までも十分厳しいと感じていましたが、これからが本当に苦しいのかもしれません。無いパーツの代替をどうするのか、何なら、どうしたら、性能や感覚を犠牲にしないで置換できるのか、それらをどうしたら手に入れることが出来るのか、それらすべてにノウハウがなければどうしようもない時代です。
幸いM−HOUSEにはまだ余裕があります。少なくてもうちで面倒をみさせていただいている皆さまには当分ご不便をかけないで済むだけのものは蓄えられたと思っております。
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