今年のESSAY公開もあと二回の予定です。ちょっと早いですが、今年の出来事で特徴的だったことを振りかえって見たいと思います。
その１は、私がヨーロッパで見つけて日本に輸入し丹精込めて仕上げて、オーナーの元にお納めした、カーマガジンにも取り上げられたグリーンのＲＳが私の思いに反して外国に旅立ってしまったことです。
外国に出してしまったことで何人かの方からお叱りのメールをいただきました。しかし、外国限定であったわけではありません。誤解を恐れずにいえば日本人が買えなかっただけなのです。
そして実は、ポルシェよりフェラリ、ランボなどのエキゾチックカーの方がより顕著な現象なのです。いま日本で、資力があって、ビンテージ、クラシックフェラリの専門ショップをオープンしようとしても、もうそういったクルマのほとんどが外国に出て行ってしまって、一定の数をそろえての開業は不可能だと事情通はいっています。
昨日の新聞に日本のＯＤＡが世界で６番目になって影響力を失っていると出ていました。数年前までは１０年以上に渡って第一位でしたから、新聞の記事に頷かざるをえません。
明らかに日本、日本人の力が落ちています。今後も今回のような思いをすることがあるかと考えるとちょっと憂鬱です。 今年もあと一週間あまり、お身体ご自愛ください。