ESSAY TOP

ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第175話 CAR MAGAZINE No.370の中の一枚の写真
もうぼつぼつこの次の号も出る頃ですが、CAR MAGAZINE No.370をパラパラと見ていました。オーナーのご協力をいただいてM-HOUSEから、69Sでご協力、誌面を飾らせていただきました。そこをあらためて読んで少し後を見たら、新しいポルシェのミュージアムの特集がありました。
その中にRSが写っている写真(P.55)がありました。グランプリホワイトにグリーンストライプのライトウエイトのクルマです。その写真を見てあれっと思ったところがありました。
クルマ自体はポルシェで徹底的にレストアされているようで、新車もかくやという感です。皆さんはどこに違和感を覚えたかわかりますよね。そうです、ホイール、ルームミラー、それとフードクレストです。ポルシェがメーカーとして、旧車をレストアする時、現在入手可能な部品で行うことは当然です。形や色、仕様が異なっていても、ポルシェが純正として、新品として販売している部品を使うのが現実です。その辺が多くの方には理解されていないようです。ポルシェがメーカーとしてレストアするのですから、絶版部品を再度生産して当時と同じように再生してくれると考えてられているようです。もちろんそういう部分も無い訳では無いでしょうが、それはごく一部だと思います。
あらためてP.55の写真を見てみると、上記の意味からフードクレストはしかたがないと思います。しかし、ホイールの塗装位置、センターキャップ、ルームミラーはどうでしょう。ホイールの塗装位置もしかたないとして、センターキャップ、ルームミラーは現行販売しているのですから、ただこれらも当時ものとまったく同じではありませんが、ナローのものを使ってくれたらなあと思います。写真はSC以降のルームミラーが付いていますし、センターキャップは後年の黒のホイールと同じく同色に塗られています。機能、性能に関係ないだろうとの声もあるかと思いますが、その辺はきちんとしてくれるのではないかという期待があるのも事実だと思います。
枝葉末節にこだわっているように見えますが、オリジナルなクルマでそんな所が残っているクルマは沢山あります。その辺まで期待するのが、レストアをポルシェにまで依頼するオーナーの気持ちなのではないかと思いますが、どうでしょう。




GO TO TOP ▲