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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第18話 ポルシェな人々 その13
ポルシェにまつわる様々な人々の、本人にとっては誠に真剣な、はたから見ていると実に楽しい愉快な生態をシリーズでお話ししましょう。

相手の気持ちもわかるけど、やはり不幸な出来事でした

先日こんな話を聞きました。ナローのオーナーであり古いクルマが大好きな方がある国産稀少旧車スポーツカーに乗っている時に、首都高速で追突をされてしまいました。それはこんな状況だったといいます。
比較的交通量の多い首都高速を走っている時に、追突した人はその旧車スポーツカーを間近で見たくて、クルマをかき分けて近づいてきて真後ろに付いたそうです(ぶつけられた方は後になって分かったことですが)。そして、クルマの流れの速度が落ちてきたのに気づくのが遅れて、追突してしまったそうです。

クルマは結構なダメージで、事故の程度も軽くはなかったのですが、特にメッキのパーツやテールレンズなど絶版パーツの入手に苦労して修理が完了るまでに二年近くかかったそうです。修理が終了した時に、相手の保険会社が何のどの事故だったかしばらくわからず、記録を探すのに時間がかかったそうです。

古いクルマのオーナー曰く
「相手の気持ちもわかるけど、古いクルマの修理は大変なので気を付けてほどほどにしてほしいですね」と。

まったくその通りだと、そして私がその時思ったことは、自分のクルマを見たさに、ミラー仕上げになっているタンクローリーに近づいて行くのが好きなJさんの事が頭に浮かんだのでした。