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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第185話 笑われてしまいました
 先日テニスの話をしたとき、ずっとウッドのラケットを使っているといったら笑われてしまいました。いまどきそんな人はいないといわれました。確かにそうです。ただ、ずっとウッドのラケットを使っているといっても、デカラケを使ったことがないわけではありません。デカラケの方が面積も広いので打ちやすく、スィートスポットが広いので真っ芯にあたらなくてもそれなりの球が打てます。実はそこがイヤなのです。少しでも芯を外すときちんとした球がかえらない、逆に芯で捕らえたときのソリッドな感じがたまらなく好きなのです。
 そのことがクルマにもいえます。乗りやすく快適で疲れないクルマがいいとされています。特にそのことを運転を職業としているレーシングドライバーの人がいいます。勝つことが目的であって、そのために余分な労力は極力使いたくないということです。正に仕事とはそういうものだと思います。
 ひるがえって、趣味のクルマはどうでしょうか。以前同業の方が、趣味のクルマは乗りにくければ乗りにくいほどいいといっていました。個人差はあると思いますが、その人にとって許容できる一番乗りにくいクルマが楽しいクルマだといえます。その意味で、私にとってナローはウッドのラケットです。








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