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第196話 40年前の東京の写真集
先週の195話に関して、何が言いたいのか今回は歯切れが悪いというご指摘を頂きました。書けばもっといっぱいいろいろなことがありますが、トヨタと朝青龍の件はもういいのではないかというのが正直なところです。
さて、以前本屋さんで見て買いそびれてずっとさがしていた写真集が手に入りました。40年前の東京の街を切り取った、私にとっては実に懐かしいものです。その中に古いトヨペットクラウン(MS40)の写っているものが何点かあるのですが、まさにそのMS40クラウンを昨日路上で見ました。年式でいえば1965、66年(911でいえば2リッタ−の時代)のはずですが、当時ものの練5のナンバーが付いていましたので程度はかなり良い方だと思いました。ただ、当時の高級車の片鱗をほんの少しだけのぞかせてはいましたが、ぱっと見た感じではこのクルマ道路走って大丈夫?という風情でもありました。
M−HOUSEのHPを良くご覧頂いている方はお気付きだと思いますが、ストックリストが更新されました。一台新たなオーナーのもとに旅立つことになり、一台新たに戻ってきました。旅立って行く911は65年の2リッタ−です。M−HOUSEで輸入後徹底的に修理整備をしてご納車した911なので今回特別に何かをするということはないのですが、あらたなご納車に向けて一応細部の点検等をしています。ガレージでそのクルマを眺めていて昨日のMS40クラウンを思い出すと、程度の良し悪しは全く考えないとしても、あまりのクルマの違いに驚かされます。MS40クラウンはトヨタ初の6気筒OHCエンジンのM型が搭載されていたモデルで、トヨタ2000GTの3Mの元になったものです。ただ3Mはヤマハの開発製造ですが。確かMがシングルキャブ、2Mがツインキャブだったと記憶しています。
一応整備の終ったこの911をテスト試乗しました。2速でレッドゾーン手前まで踏んでみましたがその加速、スピードは何ら今のクルマに劣るところがないばかりか、『よし速い!』、と確認できました。45年前のポルシェとクラウンの歴然とした違いより、現在でも第一級の性能といっていい65年の911の凄さを2010年に実体験できるオーナーは大変に幸せな方です。
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