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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第197話 いつもと違う見たことのないオリンピック
 先週末からバンクーバー冬期オリンピックがはじまりました。16日(日本時間)にはスピードスケートでメダル獲得!のニュースで、テレビはいつものように前日とうってかわった大騒ぎです。またいま、フィギュアの高橋大輔選手の銅メダル獲得でテレビはその話題で持ちきりです。素直にうれしいことです。
 さて外国旅行中や滞在中にオリンピックが開催されて、海外でオリンピックの中継もしくは報道をテレビで見たという方おられます?。ボクは夏のオリンピックですが3回あります。はじめて見たのはもう20年以上前でしたが、そこでやっていたのは見慣れたものとは全然違ったものでした。もちろんオリンピックであることは間違いないのですが、まず日本のテレビでは放送しない競技だったり、日本人は全く出ていなかったり、見ていてオリンピックには違いないけれどこれはどこか別の大会かと思ってしまったほどです。
 考えてみればそんなことはあたりまえで、国によって得意な競技は異なりますし、その国のメダル獲得有望選手の出ている競技も、日本人に馴じみのないものであったりする訳ですから当然です。ただ、そんなテレビを見ると私たちはオリンピックをある限られた方向からしか見ていないことに気づかされます。
 実はポルシェに関しても全く同じで、日頃私たちは顧客もしくはユーザー、ファン応援者の立場からしかポルシェを見ていないのです。先日、リーマンショック以降ポルシェ本社が全世界のポルシェセールスマンに対して発した内容をちょっと聞きました。いやー、その中身たるやトヨタでもそこまで言うか?といった、エンスーとかとは全くかけ離れた企業論理そのものでした。落ちついて聞けば、企業としては売るために当然なことを言ったまでということでしょうが、時にポルシェもクルマ屋こんなもんだよとか、ポルシェも営利の上場企業だからしかたがないよなどといった見方も必要なのかも知れません。



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