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第222話 RSのひとりごとー番外編
いわくありRS列伝 前編
RSのひとりごとも第6話まできましたが、まだ続きます。今日は一息入れようと思い、ちょっといわくありのRS列伝お送りします。
では早速第5位から。
そのRSはくたびれていましたが、まれに見るオリジナル度を保っていました。上手に手を入れたら屈指の状態になると思っていました。次にそのRSを見たとき、愕然としました。好ましかったオリジナルのところがことごとく交換されていました。破れてはいませんでしたが、スピーカーのふただけが大きく凹んでいたダッシュボードは社外品のふたのない一体のものに交換され、全く問題のなかったアンダーダッシュは左右とも形の異なる高年式のものに交換されていました。リアのエンジンフードのコーションステッカーも全塗装によって全く年式も順番も関係ないものが貼られていました。極めつけは、ほんの一部が破れていた以外は全くオリジナルのフロントシートは、ビニールも真ん中のクロスの部分もすべてオリジナルとは関係ない素材で張り替えられていました。一事が万事、すべてにわたって新しい物に変更取り付けられていました。まれに見るオリジナル度を保っていたRSは、典型的なすべてを新しくすればよくなるというレストアによって三十年以上も保ってきたオリジナルの部品、空気、そのすべてが失われてしまいました。実に悲しい思い出でした。
第4位。
私が見たときこのRSはきれいに仕上がっていく途上にありました。RSのひとりごとと同じく、サンルーフが元々付いていたクルマでした。溶接によって開口部がふさがれた悪影響が出ていました。フロントガラスが入る開口部の寸法が、溶接による歪で上下方向で詰まってしまっていました。簡単にいうとガラスが入らなくなってしまったのです。実行したあとの影響も考えておかないと取り返しのつかないことが多々あります。
第3位。
以前エッセイでも登場しましたが、二個一のRSです。仮に強度的にきちんとしているとしても・・・・・ですが、知っていたら買う人はまずいないはずです。こういったクルマがRSには存在します。
第2位と第1位は来週にします。RSらしいといえばらしいお話です。
・・・・・来週に続く。
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