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第223話 RSのひとりごとー番外編
いわくありRS列伝 後編
一話では収まりきれなかったので後編をお送りします。
ではいよいよ第2位です。
このRSは実に不思議な例でした。そのクルマの装備が、シャシーナンバーから調べたものとことごとくというか全く一致しないのです。色は塗り替えられていましたが、ところどころ見える元色とも一致しませんでした。そこで徹底的に同じ元色と装備を持つRSを捜しました。結果一致するRSが一台ありました・・・・。
このときもっとも興味を持ったのは、この一致したRSがどなっているかでした。どこにあるのか、もうこの世に存在しないのか、あるとすればシャシーナンバーはどうなっているのか、などなど。そのことが気になり、わかる限り調べました。衝撃的な事実が・・・??!!、ここでは申し上げられません。すみません。
さて、衝撃の第1位です。
このRSも衝撃的といえばまさにそうです。完全修復を依頼されて、クルマの写真を事前にいただいていました。オーナーが外国で見つけたクルマでした。写真から判断してかなり手ごわい状態でした。ただ、依頼をいただいてからなかなか入庫になりませんでした。
そんなある日、オーナーから明日船ずみでいついつ頃M−HOUSEさんに入庫ですという連絡がありました。うちもお預かりする準備段取りを整え始めました。入庫の日が近くなってきたある日オーナーから連絡がありました。その連絡で、えっ、と絶句しました。クルマの行方がわからないと。
港に持って行く朝、預けてあった駐車場から忽然と姿を消してしまった、無くなってしまったというのです。外国のことで、警察への届出、対応その他で連絡が遅くなってしまったとオーナーはいっていました。神隠しのような話でしたが、オーナーは現地まで行って現車を確認していましたし、うちも写真をいただいていたので全く架空の話だったわけでは無いことは確かでした。このRSは国際手配されていますが、いまだ発見されていません。世界的なRSの価格高騰が背景にあることは間違いありませんが、まるで映画のような本当の話です。そのRSの写真を見るたびにどうしているのかなあと思い出し、オーナーの気持ちに心痛みます。
来週はRSのひとりごとー7です。
・・・・・来週に続く。
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