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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第227話 RSのひとりごとー10
カーマガジン その2

 13人目のオーナーは、まだカーマガジンを見ていました。生沢徹氏の69Sタルガの載っている次の号にもナローが取り上げられていました。
 このクルマも69のSでした。長い間ワンオーナーできたすばらしい状態でした。以前にもこの記事は何度も見ていたのですが、このときはアムラックスからの続きでもともとの状態オリジナルということを中心に見ていました。自分の持っていた69Sも思い浮かべて、本文と写真をじっくりと穴のあくほどといっていい位見入りました。記事にもありましたが、非の打ちどころがありませんでした。こんなクルマがほしいと思いました。
 ただ、一点だけ気になるところがありました。それは走行距離でした。記事にはメーターはひとまわりして10万Kmを超えていると書いてあったことです。それにしては何もかも全体がきれいでしゃきっとしていたことです。はじめのうちは新車から長い間ワンオーナーだったからと納得していましたが、7、8年も乗っていればシートの糸がほつれてくる箇所やハンドルの縫い糸が毛羽立ってくる箇所のひとつやふたつありそうに思えましたが写真からそういうところは見られませんでした。
 そんなことを考えながらあらためて記事と写真を見ても、ワンオーナーオリジナルのオーラというか存在感が、見る者を圧倒していました。
 13人目のオーナーは、ほんとこんなクルマが買えないかと思っていました。
              ・・・・・来週に続く。








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