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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第235話 年の瀬の困った出来事
 今年も押し詰まってきた今日、朝9時前から電話がなりました。
 以前は部品を買いに来られていた方からでした。確か5年以上音信はなかったと思います。その方が、ずっと前にお譲りしたごくごくレアな部品を自分のクルマに取り付けようと修理工場に出したところ取り付け時にその部品を壊してしまった。もう1セットM−HOUSEに在庫があるはずだからそれを譲ってほしいというのです。お困りであることは電話からも伝わってきました。ただ、この部品は今うちでクルマをお預かりしているお客様のもう1台のナローに使うというお約束をしていたものでした。詳しい内容は話しませんでしたが、うちにも事情があるのでなかなか難しいです、が2、3日うちにご連絡すると申し上げて電話を切りました。クルマをお預かりしているお客様に確認しなければならないのでそう申し上げました。
 それから9時30分までの間に5回電話がありました。修理工場が今日持ってきたらすぐ作業にかかれるといっているのですぐ取りに行きたい。今日譲っていただけるのであれば金額はいくらでもいい。等々、ご自分の事情ばかり言っておられました。M−HOUSEの事情は全く関心がないようでした。
 クルマをお預かりしているお客様に詳しく事情を話して確認したところ、「以前お話したとおり譲っていただきたい」とのことでした。そのとき、どうしてM−HOUSEさんで付けてもらわないのですか?、そうすれば壊すこともなかったんじゃないですかと言われました。
 クルマをお預かりしているお客様にはご迷惑をおかけしてしまいました。困っているといわれると、ついできる限りのことをしてあげたいと思ってしまいます。はじめにきっぱりとお断りすべきでした。





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