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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第238話 あけましておめでとうございます
 本年もろよしくお願いいたします。

ベトナムその1

 早速ですが、暮れからちょっとベトナムのホーチミンに行ってきました。
 前々から一度行ってみたいと考えていましたが、なかなか機会がなかったのです。今回うまく事情が合ってホーチミンに行ってきました。夕方成田を出発したので、タンソンニット空港の外に出たのが午後11時を回っていました。そこは空港自体が閉まってしまう成田とは間逆で出迎えの人でごった返していて、30年前の夜のマニラ空港を思い出させました。
 NHKのドキュメンタリーの題名ではありませんが、そこは「沸騰都市アジア ホーチミンの2010」といった形容がドンピシャリ(古い)な感じでした。
 空港からタクシーに乗ってホテルへ向かったのですが、ここで第一の驚きがありました。私は、いままでどこの国に行ってもそこで運転できないなと思ったことはありませんでした。高校生の時に行った1970年代はじめのヨーロッパ、アメリカはもとより、80年代のシンガポールも、香港も、バンコックも、そして先ほどの30年前のマニラも、どこに行っても運転できる自信がありました。しかし、今回はこりゃダメだと思ってしまいました。全く秩序がないのです。まず信号が極端に少ないうえに、大量のオートバイが走っていて、それらは道路の右側(右側通行なので)を走っている。さらに交差点はロータリーが多いので我先に四方八方から進入しては四方八方に出て行く。そこには先ほどの大量の二輪に大型バス、タクシー、トラックが入り乱れている。そこに何のルールも守らない歩行者が大挙して道路を横断するという状況です。
 例えば、交差点を右折しようとすると右側に大量の二輪がいてそれらが直進しようとしているところを無理やり曲がらないと右折が出来ない。もちろん、周りの車を含めて誰も譲ろうなんて思っていない。その中を何とか曲がり始めてほぼこれで行けるかなと思ったところを右から強引にあたりかまわず二輪が直進していく、クルマの右フェンダーから右前にどう見てもぶつかると思うのですがだれもブレーキをかけない。
 さらに、ロータリーに入って(これも交通が途切れることなど一切ないのに入っていくので唖然)目指す道路の方向に進んだらその道路の方から真正面に二輪が突っ込んでくる。えっと思う間もなくぶつかる距離になるが、互いに間一髪かわしていく。まるで一方通行を逆走してくる、している感じになる。まあ、ここを事故らず走るのは難しいと思ったわけです。
 ただ、二日目も夕方になるとここにもルールとまで呼べるかわかりませんが、いくつかの暗黙の了解事項のようなものがあることに気がつきました。
  1. 実は誰もスピードを出さない?(いや出ない出せない?)約40kmくらいまで
  2. 誰も完全停止をしないで動いている
  3. 誰も前車との距離を開けない(少しでも開ければほかの車、二輪車に割り込まれ、歩行者が横切る)
  4. 一瞬の隙を逃さず、タイミングを外さないこと
細かく見ればもっとあるでしょうが、大まかにいって上記の4点です。この4点が完全に体に染み込めばいけるなと思いました。まあ、簡単ではないでしょうけど。ホーチミンで運転経験のある方のご意見伺いたいです。


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