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第247話 東北関東大震災ー1
この震災で被害にあわれた方に心よりお見舞い申し上げます。
タイヤの話3話をアップしておりましたので遅くなりまして申し訳ございません。ポルシェにまつわる話でもないと思います。以前読んだある本を思い出しました。
石黒 耀(いしぐろあきら)氏著、『死都日本』という本です。本の帯には、第26回メヒィスト賞受賞、超弩級クライシスノベルとあります。
かいつまんでいうと、九州で爆発的火山噴火(一度の噴火で山の形がなくなってしまうほどの大きな噴火)が起こり、それに伴って発生する大地震と噴火によって発生した超巨大火砕流(雲仙普賢岳の火砕流とは全然比較にならない大きさ)に九州全部が呑み込まれてしまうという、日本が壊滅的被害を受けるという内容です。
これは決して荒唐無稽の話ではなく、綿密な調査を経たリアリティーのあるものです。日本におけるいくつもの火山噴火を見てきた者にはそんな噴火があるのかよと一瞬思いますが、イタリアナポリのヴェスヴィオス火山噴火がそれだいわれると、一夜にしてポンペイの街が火山灰に埋まるという光景を遺跡で見た者には、それも理解できます。
災害に伴う政府の動き、自衛隊の活動状況、アメリカおよび米軍の思惑動き、各国政府の姿勢、日本経済への影響などまさに今回の大震災を彷彿とさせるといっていい内容です。
噴火と地震の違いはありますが、そのリアリティーは一読に値します。
日本という国が、地球上のどういったところに位置しているのか、地殻プレート境界の上にのっているという災害から逃れようのない現実から、日本の進むべき方向、日本人の思考に必ずや参考になると思いご紹介しました。
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