ESSAY TOP

ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第261話 1973−5
1973年型はナロー最後の年

 アイボリーかイエロー、もしくはバイパーグリーンの911S、悪くてもTを親に買ってもらおうと画策していた者にとって、74モデルから911が大きく変わるというCGの記事はがっくりのひとことでした。排気量が増えることは、あまり気になりませんでした(その時はMFIからKジェトロへの移行の意味は理解できていませんでした)が、5マイルバンバーの写真を見て、ああこれでポルシェも終わったなと自分の好きな、ほしかった911はこれで買えなくなると本当にがっくりきました。以前にも書きましたが、クルマは新車で買うものという考えでした(家庭自体がそうでした)から、新車で買えない=もう二度と買えないということを意味していました。
 ビッグバンパーモデルが発売になって、それまでのモデルをビッグバンパー仕様にする、特に73RSを74・75カレラに改造した話をのちに聞いて、私は全く理解できませんでした。356と全く同じ道をたどった、あの美しいAのラインはBで完全に失われたと思っていた私には、法規のためとはわかっていてもクルマ好きとしては絶対容認できませんでした。
 最近一台加えて(第254話参照)二台の73モデルを持っている者として、ナロー歴代モデルと比べて73をひとことで総括すると、さすが最終年だけのことはあるといえます。細かく説明すると長くなるので、また今度ということでご容赦ください。






GO TO TOP ▲