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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第296話 ポルシェな人々 その62
どうしてそんなにこだわるの?

 このところポルシェな人々がエッセイに登場しませんねえ、というお話を時々いただきます。
最近はポルシェな人々らしい方があまりお見えにならないからなのですが、久しぶりに”らしい”方からの問い合わせがありました。
 アメリカ並行のナローをミツワのディーラー車と同じにしたいということでした。どこを直せばいいのか大体わかるけれど、というものでした。その方は、H4ヘッドライト、前後左右のウインカーレンズ、Km、℃のメーター、ナショナルのラジオが欲しいといわれました。さらにそれら以外にどこを交換直したらいいのか教えてほしいともいわれました。
 ここしばらく、アメリカ並行のミツワ仕様ディーラー車化の話を聞かなかったのですが、円高の影響かナローの輸入が増えているようです。そこで上記のような問い合わせになったのだろうと思われます。
 今日は、アメリカ仕様ナローとミツワ仕様ナローとの相違点をざっと挙げてみましょう。細かくいうと年式別にも違いがあるのですが、そこにこだわらず出来る限り列挙してみます。
 1、ヘッドライト2、オーバーライダー3、前後ウインカーレンズ4、エンジンルームコーションプレート5、左AピラーのVINのプレート6、メーター7、SWの表記言語違い8、ラジオ9、アンテナ10、スピーカー(リアシェルフ用)11、リアシート座面12、ドライバーシートの背もたれのリリース13、シートベルト14、エンジンルーム内排ガス関連ステッカー(輸入車組合)15、車検証入れ16、オーナーズマニュアル17、パーキングライト18、Hella12819、カタログ(クルマそのものではありませんが)、ざっとこんな感じでしょうか。
 結構数は多いです。この中で特に難しいのは、5でしょうか。ガラスを外して、プレートを取り外して、Aピラーのビニールを交換する。もちろん右側もあわせて交換しますが、この部分の純正ビニールがなかなか手に入らないのです。そしてガラスを元に戻して終了です。5以外にも、4から先はパーツがなかなか入手難です。なければお手上げともいえます。
 これらをきちんと実行するとアメリカ仕様もミツワ仕様も区別がつかなくなります。ここまでするというのであればとことんお付き合いするのですが、ほとんどの方が私の話を聞いただけで絶句してしまいます。まあ、アメリカ仕様はアメリカ仕様、日本仕様は日本仕様でいいのではないでしょうか。
 こだわるのは楽しいですが、お金がかかりますから。




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