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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第316話 久しぶりに見た2台のナロー
やっぱりでした、誰れも良くしません

 最近、10年以上前に見た2台のナローに接する機会がありました。1台は、機関はノーマル外装内装はレーシー、柱が立っていて、内外装をノーマルに戻せたらいいクルマなんだけどなあと思ったナローした。もう1台は、内外装はノーマルでしたがエンジンが年式違いのS仕様(もともとはT)に換装されていて、その年式のエンジンに戻せたらTだけれどもバランスの良いナローになるんだけどなあと思ったクルマでした。どちらのクルマも、そのオーナーの方が、出来るところからコツコツ元に戻していくというのには、それを実行するにはちょうど良いクルマだと思いますと言っていました。私もそう思いました。
 久しぶりに接した2台は、私が見たあと何人のオーナーの手を経たのかわかりませんでしたが、見事なほど走った分と経過した年月で消耗した分以外は私が見た時のままでした。当時のオーナーが感じていた、私もそう思っていた、少しづつ良くしていくということは全く行われた形跡はありませんでした。
 以前1台の車を10年以上所有する、し続けるのは大変で凄いことだと申し上げましたが、所有した車を良くしていくというのは言葉の世界には存在しても、現実の世界にはないのだとあらためて実感させられました。
 残念ながら、日本人の一般的なナロー所有者のクルマに対する思い入れ、そして実際の行動は、この程度だという現実をまたもや見せつけられました。
 これ以上悪くならないことを・・・願いました。





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