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第32話 ポルシェな人々 その22
ポルシェにまつわる様々な人々の、本人にとっては誠に真剣な、はたから見ていると実に楽しい愉快な生態をシリーズでお話ししましょう。
わからない訳ではないけれどM-HOUSEは違うんです!
たぶんM-HOUSEとじっくり、とことん付き合わないとわからないと思いますがポルシェのことナローのことわかっておられない方が多くて、ほとほと疲れてしまいます。
先日あるナローの前オーナーと現オーナーがお店で一緒になりました。うちでは、この前オーナーに修理すべきところ、取り替えるべきところやらなければならないところそれらをことあるごとに伝えていました。しかし、この前オーナーの方はいずれまとめてやるので今回は調整だけで良いです、今回は○○の部分だけで他はいいですとうちでお話したところはほとんど手付かずのままでした。結局このナローは売却されることになり、かくかくしかじかの後現オーナーの元へと移ってきたのでした。
現オーナーは、M-HOUSEの話に理解をしていただきお薦めしたところはほぼ実行していただきました。そんな頃にお二人はバッタリ?出会われたのでした。二人でクルマを眺めながら、ここが違う、ここを取り替えた、ここが直っていると一通り話した後一回りしてきますと言って出ていきました。
しばらくして二人が戻ってきました。そして前オーナーの第一声が「これ全然違う!。ボクが乗っていた時とまるで違います、すごく調子良いし、エンジンも軽い。」
現オーナーはお薦め意外にも多くのところに手を入れられたので大変な金額がかかっておられますので、当たり前と言えばそうなんですが、前オーナー感心のしっぱなしでした。そして、
前オーナー曰く、
「今までの経験から、いくらSさんの言うように直しても大して変わらないと思っていたんですよ。何たって30年以上も前のクルマだし、以前にもそう言われて、違うクルマだけど直したんですけどあんまり変わらなかったので、正直Sさんの話し信じてなかったんですよ。」
さらに続けて、
「それにオリジナルだオリジナルだって、二言目には言うし、ボクはオリジナルでなくても、例えばキャリパーなんか本当はボクスターのを付けた方が効くし良いに決まっていると思っていたんです。でもオリジナルで十分だし、オリジナルが一番バランスが取れているのがわかりました。ほんとSさんの言っていたことが今頃になってわかりました。」
私としてはどういうべきか、・・・・・・・・・・でした。
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