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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第323話 部品会社は倒産しない?
タカタの助手席エアバックのリコール

 だいぶ古いのですが、書きかけのままの原稿があったので書き上げて見ました。
 
 先日(4/11)自動車各社からタカタ株式会社製のエアバックのリコールが発表されました。対象は世界で300万台を超える規模になると報道されています。
 自分の車が該当するのかチェックするのはもちろんですが、最近は特にリコールの発表が多いように感じます。以前に比べると、特に三菱自動車の悪質な大量リコール隠し発覚後は、小さなことでもすぐリコールを申し出る、という傾向のように思えます。
 (三菱自動車はその後、またもやのリコール隠しが発覚し変わらない体質があらわになりました。残念ですが懲りていません。)
 確かに、すぐに重大な事故につながる欠陥は少ないかもしれませんが、以下の理由で最近はどんどん公表しているように感じます。それはタカタの場合もそうですが、部品に起因するリコールはその費用を部品メーカーが負担するということです。性能と価格の要求で厳しいはずの部品メーカーですが、リコールで会社が立ち行かなくなったという話は聞かないので今後もリコールの発表は頻繁に行われると思われます。
 それから、最近は少なくなってきたと思いますが外国自動車メーカーの『○○点検キャンぺーン』という名の実質リコールです。クルマを最寄りのディーラーにお持ちいただければ、無料で点検を実施するというものです。大体クルマの展示会の日程に合わせて行われます。正式なリコールは発表せず、その点検の時に問題の部品を交換してしまうというものです。私自身何度も経験しました。
 さて、この間ある事情通から聞いた話があります。BMWの部品入札にデンソーが応札したけれども、はるかに安い価格でドイツの会社が落札したそうです。デンソーの担当者は、とてもそんな価格では品質に自信を持った部品は供給できないといっていたそうです。世界に冠たる価格に厳しいトヨタの部品サプライヤーにしてこの話、本当に問題のない部品が供給されるのかはなはだ心もとなく感じるとともに、安価で性能の良い部品が日本のメーカー以外も自信を持って供給できる、そんな状況になっている変わってきていると感じました。




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