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第324話 国民の相性
日本とドイツは?
以前にも国民同士の相性について触れたことがあったように思いますが、あらためて考えて見たいと思います。
相性には、双方とも快く思っているものはあまりというか、現実には存在しないのではないかと考えています。例えば日本とアメリカを見てみると、日本はアメリカに対して好意的であり大好きといっていい状態ですが、アメリカはそれほどというか、どちらかというと日本に対して好意を持っていないと思います。アメリカと中国では、アメリカは中国に好意的で、中国はアメリカに対して実利的な感情しか持っていないように思います。
日本と台湾は、日本<台湾。それ以外、日本>イタリア、日本<トルコ、日本>フランス、日本<ベトナムなどが経験からいえます。
さて、表題の日本とドイツはどうかです。古くは明治維新後の先進国のお手本、第二次大戦時の同盟国、産業立国にして技術大国、工業製品の素晴らしさなどから日本は、非常にドイツに似たもの同士といっていいような親近感を持っています。ハリウッド映画を観る時以外は。
一方ドイツはどうか、メルケル首相の日本に対する発言、VWのSUZUKIの株式取得後の対応行動、日本発の新たな技術規格に対する完全対決ともとれるDIN規格以外の不認承(高圧送電網の規格や電気自動車の充電コンセントの規格形状など)などから見て、ドイツは日本に対して、明治時代の頃からずっと賛同や敬意の念は持っていないと感じられます。
残念だとは思いますが、ドイツ工業力の素晴らしさ緻密さ、そして二度の世界大戦の結果国の基本の大きな変貌を余儀なくされたにもかかわらず、ユーロを基軸通貨に押し立てることでヨーロッパ、ひいては世界での中心的位置の復活ないしは確立を目指していることはすごいことだといえます。戦争という手段によらず敗戦の不利益を回復しようという試みに、さすがと感嘆せざるを得ません。
相性的には、日本>ドイツは明白ですが、個人的にはポルシェのすごさ素晴しさは認めています。そしてナローが好きなことには何の関係もありません。
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