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第327話 古くからの友人は写真家YM氏
東京湾花火大会の写真
あるお店で、お客さんどうしが七月末の隅田川花火大会の話をしているのが聞こえました。
今年の花火はかわいそうだったね。突然の雨で、テレビなんか去年の映像をずっと流していたからね。外で見ていた人は、ホント大変だっただろうね。川沿いのビルの屋上やマンションの部屋から見られる人はいいね。誰かそんな知り合いいないかね。
そんな話を聞きながら、納涼とはいいながらこの暑い中ずっと外にいるのは相当にきついだろうなとか、確かに雨に降られたらもうグチャグチャだろうなとか、想像していました。
そんな時、古くからの友人から、東京湾の花火見に来ませんかとメールをもらいました。友人のマンションは、左手前方に晴海埠頭、右手にレインボーブリッジが間近に迫る絶好のロケーション、なんとゆりかもめを挟んで打ち上げ台船の目の前にあるというのです。前からオーシャンフロントに位置する眺めのいいマンションだとは聞いていましたが、東京湾の花火を見るのにこれほど適したところだとは知りませんでした。まさに持つべきものは友人でした。
写真家YM氏は古くからの友人で、もう四半世紀を超える付き合いです。M夫妻が結婚する前から、二人をよく知っていましたので、彼は迷惑かもしれませんが私の中では身内です。
YM氏はどんな感じかというと、皆さんの小学校時代を思い出していただきたいのですが、クラスにカッコよくて足が早くてスポーツが得意で、ちょっとワルい感じもあってクラスの人気者、想いを寄せている女の子も多い、そんな男子いませんでしたか。そんな男の子がそのまま大人になったといったらいいでしょうか。今はだいぶ年を重ねてきましたが、知り合った頃は、今の松坂桃李と三浦翔平を足して2で割ったようだったように思います。ちょっと記憶違いでしょうか。
そして今日は詳しく触れませんが、大学自動車部出身にしてドライビングの達人、若者も見入ってしまうジェットスキーの達人でもあります。
そんな彼が、昨年の暮れから大きな病を得てしまい、13時間を超える大手術を受けることになってしまいました。しかし彼は戻ってきました。手術の翌日、ホチキスの針が40個を超え、体中から出ているたくさんのチューブと点滴とともに普通の人の三倍も病院内を歩いたといいます。本人によると、正直とても立つことすらできないと感じたそうですが、看護師さんから翌日には半数の方が歩かれますよの一言に、じゃあ気合を見せてやるかっと歩いてやったそうです。実に彼らしい話です。
彼の写真が、地域のシリーズ切手の何枚かに選ばれるなど、その活躍は以前から注目されています。今回アップさせていただいた写真はすべて2013年のものです。私がどんな光景を目にしたのか十分わかっていただけると思います。当日見せていただいた写真の中に、ポルシェやクルマを題材にしたものもありました。996の写真は、私をして思わずこの996ほしいと思わせました。エッセイをご覧の方は、どのくらいのことかご理解いただけると思います。
来年からのM-HOUSEの年賀状は、YM氏にお願いしようと考えています。彼に断られなければですが。
当日はMご夫妻ありがとうございました。
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