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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第342話 外国からのメール
 このところ外国からよくメールが来ます。HPのクルマを買いたいというものが多いのですが、変わったものも来ます。
 自分のクルマは三和自動車が販売したもので、最初についていたナンバープレートを手に入れたい。クルマに貼られている各種のステッカー、排ガス規制や法定点検の意味を教えてほしい。日本語の取り扱い説明書を売ってほしい。日本人は知っていること、言わないことなので返事が大変です。
 また、自分のクルマがデリバリーされた時の状態を復元したいというのには、気持ちは理解できますが100%は無理と申し上げました。
 一番最近来たメールは、自分のクルマの過去のオーナーを調べたので、その人たちとコンタクトが取りたいというものです。その中には、有名俳優、経済界の重鎮もいてどうしたものかと思っています。
 よく外国人はヒストリーといいます。オリジナルともいいます。そこが日本人と違うというか、日本人には少ないです。
 メールを見ていると、三和自動車が輸入したいわゆるディーラー車がどんどん海外に出て行っているのがよくわかります。
 以前、M-HOUSEで手がけたバイパーグリーンのRSを、オーナーの意向とはいえ外国に出したことがあります。その時何人もの見ず知らずの方々から電話、メールで叱責をされました。宝物のようなナローを外国に出すのはけしからんと。ただ、バイパーグリーンのRSは私がオランダで見つけて日本に持ってきたもので元々日本にあったものではありませんでした。その皆さんは現在の、三和ものがどんどん海外に出て行っていることに変わらず憤っておられるのでしょうか。
 こんな話を聞きました。三和自動車が輸入した何台かのRSの最初に輸入された一台が売りに出ていると。その金額があまりに高く、日本人には手が出ない。ドイツ人が積極的に交渉していると。こういうクルマこそ由緒正しいというべきです。
 このエッセイをお読みの皆さんは、どんな感想をお持ちですか。




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