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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第343話 ブラックジャックの報酬
 先日所用があって関西に行きました。その途中宝塚にあります手塚治虫記念館の前を通りました。その時午前中に聞いたナローの異常な高騰の話からの連想でブラックジャックのことを思い出しました。
 帰りの飛行機の中で、そのことを整理してみました。みなさんご存知のようにブラックジャックは40年も前の手塚治虫氏の連載漫画です。当時わくわくしながら楽しみに読んでいましたが、その手術、医療報酬が大変な高額だったのも驚きでした。昭和40年代の終わりでは、一千万円、二千、三千万円は破格の高額だということが子供にも十二分に理解できました。最近聞いた、知り合いがアメリカで受けたかなり大変な手術の金額は、33万ドルでした。正規の医療行為が、ブラックジャックの非正規ながら抜群の技術力の当時超高額であった成功報酬を超えたのだと思いました。
 私が思ったことは、もし現代までブラックジャックが生きて現役でいたら、手術、医療報酬は値上りしたのかということです。
 私の答えは値上りしたです。一千万円、二千、三千万円が一億円、二億円もしくは五億円、十億円になったと思います。ただ、ケースによっては変わらず一千万円、二千、三千万円のまま、現在において彼から見たら無報酬に近いものもあるのではないかということです。
 それは、小さな少女が自分の母親のために自らを犠牲にすることでブラックジャックに懇願するなどがストーリー的には考えられます。
 私が飛行機の中で考えたことは、中古自動車界には小さな少女のような例外はないのかということです。冒頭のナローの異常な高騰はまさに異様な事態です。しかし、異常がいずれ常態になるのだろうな思いました。そんな中で、例外はないのかと自問していました。答えの出ないうちに羽田に着いてしまいました。




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