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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第39話 夏休みスペシャル  その2
怪談・・・カイエン!!!
まるで真夏が来るのを待っていたかのような不可解な情報が寄せられた。

【M-HOUSE 契約通信員発】
深夜人気のないポルシェセンターの前をクルマで通過しようとしたポルシェ好きが、何の気なしにショウルームに目をやると中にあったカイエンのヘッドライトがついているのが目に入った。慌ててポルシェ好きはクルマを止めてショウルームの前まで走り寄った。そこで彼が目にしたものは、先ほどしっかりと点灯していたヘッドライトがまさにスーと消えかかるところだったという。すぐに内部を見渡したがもちろん人影もなくカウンター付近の小さなライトが付いているだけだった。彼はもう一度見回したがしんとした辺りの雰囲気は変わらず気味が悪くなって、急いでクルマに戻って家に帰ったという。
さらにそのことがあって数日した日の午前中、ショウルームの女性がクルマを拭いていた時、そのクルマの隣の隣にあったカイエンからカチャともガチャとも付かない音がしたのに気が付いた。その女性は誰かいるのかしらとパッとそちらを振り向くと人は見当たらず、リアゲートが少し持ち上がっているのが見えたという。その女性が慌ててフロントの男性にことの次第を告げた。何人かで集まってカイエンを見ていると営業の社員も何ごとかと近寄ってきた。フロントマンの一人が説明すると、その営業マンはにわかに困惑した表情になり、前日客から聞いた話を皆の前で話した。その営業マンが前述のポルシェ好きの担当だった。
その後同じ症状は確認されていないという。真夏の夜の出来事らしいと笑うものも多かったが、結局原因は不明のままでしばらくこの話題でもちきりだったとのことだ。

【ポルシェに詳しい関係者の話】
良くある電気系のちょっとした問題じゃないの?再現性がないのがそんな気がするね、気味が悪いという話しとはまったく関係ない。
【あるオーナーの話】
カイエンが買いたくて買えなかった人の怨念ではないか。

どちらにせよ夏らしい格好の話題であることに間違いはないようだ。(M-HOUSEから)