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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第42話 ポルシェな人々 その25
ポルシェにまつわる様々な人々の、本人にとっては誠に真剣な、はたから見ていると実に楽しい愉快な生態をシリーズでお話ししましょう。

大学生の時ナローに乗っていた、幸せな方は今・・・

EさんがM-HOUSEと初めて連絡をとられた時の状況はちょっと変わっていました。
M-HOUSEのお客さまには所謂有名人といわれる方が何人かおられますが、その中のお一人にナローをお貸し出ししたことがあります。その時はお預かりしたおクルマの修理が長引いて、あまりの(丁寧な仕事なのと非常に難しいことをしたのでやむを得なかったのですが)超長預かりになったので申し訳なくて、うちのナローにしばらく乗っていただきました。クルマ好きで知られる方ですのでよく雑誌等の取材も受けられ、その時がたまたまうちでお貸し出ししていた時で、ナローといっしょに写った写真が何点か掲載されました。勿論その方がメインなのでうちのナローはほんの少しあれ?ナローとわかる程度にしか写っていませんでしたが、Eさんによると一発でナローとわかったそうです。それは、Eさんが大学時代に乗っていたナローと色と年式が同じだったからです。
M-HOUSEの名前はどこにも出ていませんでしたから、そのクルマが○○さんの乗っておられるナローだと思ったそうです。そこでEさんは譲ってもらおうとすぐに出版社の編集部に連絡をとりました。まずはじめに自分のことを話して、クルマについて詳しく知りたいので○○さんの連絡先を教えて欲しいとお願いしたそうです。そこで編集部の方は○○さんのマネージャーに連絡をとって、あのクルマに興味のある方がいてかくかくしかじと話されたそうです。そして、Eさん、編集部、マネージャーさんの間で何度も何度もやり取りがあって、私のところに連絡がきました。後になってEさんから伺ったお話と当時編集部の方から連絡があった時の話の内容から、本当にうちに辿り着くまで大変だったことが理解出来ました。確かに、話の内容に何の疑い問題がないと理解出来ても、有名人の○○さんの連絡先をお教えすることが出来ないのは十分理解出来ました。逆に、M-HOUSEのクルマだったから良かったのかも知れません。

M-HOUSEに辿り着かれたEさんは、大学時代に73Tに乗っておられたこと、その時の印象、また乗りたくなったことなどいろいろなことを話されました。そしてもっと多くの違ったナローを見て、それらに触れて、その中から続けて2台のクルマを買われました。というと、ごく短時間のように聞こえますが、それはM-HOUSE時間でいうとそう表現することになりますが、1台目の購入を決めてから2台目が納まるまでの時間は一般的ないい方で一年半でありました。

この2台はすばらしい状態を保ったまま、Eさんのガレージに棲んでいます。