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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第50話 前々から気になっているSite
以前から気になっているSiteがあります。それは、ご存知の方も多いかもしれませんが、MOTORFAN DIARIESといいます。クルマ好きならどこを見ても読んでも面白いSiteなのですが、今日お話したいのはその中の「名車をつくった人々」というところです。
現在、「カローラ」、「シビック」、「ロータリー」、「スカイライン」がありますがそのどれもがいいんです。簡潔にいってしまうとテレビのプロジェクトXのような開発ストーリーものなのですが、直接わたずさわった方からお話を聞くというスタイルになっています。今までにもいろいろな雑誌で取り上げられていますが、これまで読んだことのない新しい話が満載ではじめて見た時は一気に読んでしまいました。登場される方々が魅力的であるのはいうまでも無いのですが、聞き手がすごいと思います。MFとしか書かれていないのですが、当時から第一線で活躍されていて、当時を実体験されているジャーナリストの方と思われますが、その引き出し方から人、人物が見事に浮き彫りになっています。

最近あるポルシェ雑誌の方とお話しする機会がありましたが、その時読者アンケートの話になりました。その方の話によると、返ってくる読者アンケートの内容が記事の内容が予想通りで共感できるというのが多いというのです。例えば69年Sはリッター当たりのパワーが歴代ナローの中で一番高く、2リッターポルシェの中で最強であるというインプレッション記事に対して私の思っていた通りでした、といったようなものです。2リッターSのオーナーで、キャブとメカポンの両方(片方は所有していて)に乗ったことのある方なら必ずしもそうではなくて、200Km/hまでは明らかにキャブのほうが速いと思っている方も多いはずです。この辺に関してはまたお話する機会があると思いますが、何度も取り上げられた素材の場合、新たな面、今まで気づかなかったところを掘り下げなくては意味がないと考えます。その意味で、「名車をつくった人々」は価値が高いと思います。

さて、「名車をつくった人々」の新しい発見の中に「今だから言える話」というのがあります。これがとっておきで、へえーそうなんだ、そんなことまでやっていたんだ、あの人意外な一面があるななど驚きの連続です。もう皆さん亡くなられたからとか、もう時効だからといった時間の経過が公開出来た理由です。逆にいうと、時間の経過が実現させたということはお話をお聞きする機会もそう多く残されていないということの裏返しです。MFさまはじめ、多くの方々が自動車開発に関する未公開の貴重な話を残されようというご努力に心から敬意を表する意味を込めましてM−HOUSEのHPでご紹介させていただきました。


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