ESSAY TOP  

ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第53話
ヨーロッパ製外車の中古車価格に於ける機械機能的残存価値価格が意味を失う時
何だよっ!今回は難しい出だしだなあ、漢字いっぱい使うなよといわれそうですが、平たくいいますとクルマの中古車としての価格がゼロになるのはいつかというお話です。
新車は購入から一年落ち、二年落ち、三年落ちと年月を経過すると共に価格が下がってきます。その金額は機械機能的残存価値と市場人気によって決まるのはいうまでもありません。普通外車でいわれているのは、二年落ちで半額、1000万円のクルマなら500万円ということです(クルマによってはもう少し早いようです)。こうやってだんだんと価格が下がっていって、値がつかないつまり市場人気をゼロとしたら、クルマの価格がゼロになるのはいつか?。
それはほぼ15年です。15年経ったこの辺りが機械機能的な残りがほぼ無くなるころだといえます。勿論、うんともすんともいわないただの鉄くずになるというのではなく、エンジンもかかって一応走るけれどもいつまでその状態が維持できるのか何の確証もない、次の車検ではいったいいくらかかるのやらとオーナーは戦々恐々としているといったそんな状態です。このようなクルマはだれも買わないはずなのですが、それでも買う人、買われるクルマがあります。それが市場人気です。その典型的な例がナローです。
市場人気の中身を良く観察するといくつか種類があることがわかります。それらはスポーツカーであること、レース、ラリーフィールドとリンクするまたはそのイメージがあること、希少性があること、ブランドイメージが確立していることなどです。それに、新車価格が高ければ高いほど、機械機能的残存価値が無くなった後に人気があります。つまり、買えなかったクルマが買える金額になるということです。それが何を意味するかわかっている人は少ないと思いますが。
さて、最近は旧いクルマの情報も、雑誌やインターネットで割合手軽に手に入れられるようになって、旧いクルマの見分け方、買い方が少しは身についている方も見受けられます。そんな方達に何かアドバイス出来るとすれば、15年程経過した中古外車を買うということは自ら地獄の入り口の門をノックすることだということです。ウソだとお思いでしたら、一度実行して見るといいと思います。ただし、引き返せなくても一切の責任は負えませんので悪しからず。ただしM-HOUSEのクルマは別です!!!。


GO TO TOP ▲