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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第66話 73年までのガソリンタンク
M-HOUSEのパーツは手間がかかっている=だから高くなってしまう

73年までの純正のフュ−エルタンクが製造廃止になってから久しいのですが、ESSAYをご覧の皆様はご自分のフュ−エルタンクのことを考えたことがおありでしょうか

まず、えっじゃあボクのタンクがダメになったらどうしようという方にポルシェからの代替品の御案内。ポルシェでは74年以降の85リットルタンクを使うよう指示しています。その時、別途取付け用キット(フィッティングキットという)を購入して付けるよう(これが無いと付かない)指示しています。これがまた結構高いはまあ良いとして、スペアタイヤが付かなくなります。74年以降はスペースセイバータイヤになっていますから。スペースセイバータイヤと電動空気入れまで用意するとかなりの金額になりますが、クルマが動くという点に関してはメーカーは責任を持っているということだと思います。ただし、スペースセイバータイヤがきちんと納まらないクルマが多いのも困ったものですが。
次に、内部が錆びてしまっている方で、錆止めして内部をコーティングしてそのまま使用するという、オールドタイマー的対処を考えられている方にはM-HOUSEとしては何も申し上げることがありません。うちではそういう方法は絶対にしませんので。
さらに、M-HOUSEは四の五のうるさい、アメリカで売っている社外レプリカを付ければ済むだろうとお考えの方。それはあまりに危険です。形がいい加減なのは良いとして、ガソリンの漏れるものがあります。御注意ください。

じゃあM-HOUSEはどうしているかというと、
1、社外品の中でも程度の良いものを購入
2、鈑金屋さんに出して形を修正してもらう
3、機械加工屋さんに出してガソリン漏れが起きないように加工してもらう
4、ガソリン漏れテストと形が修正されてきちんとしているか現車に載せて取り付けて確認する
5、塗装屋さんに出して色を塗ってもらう。この時純正タンクのしぼ、盛り上がりといいますか表面のざらざらを再現してもらう。さらに年式別に塗装してもらう。色は各年式別に事前に指示してあるのでオリジナル通りに仕上がる

といった順序で、普通の方ならオリジナルと見分けの付かない、しかも安全なものを用意しています。M-HOUSEは過剰だとお考えの方、でも上記1〜4は必要だと思いませんか?


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