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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第75話 今時のポルシェ純正パーツは困りもの-3
BMWの場合

ポルシェに限らず多くのメーカーがカレンダーを作る時に、現行生産車、女性(最近はあまりないのかなあ)、それに自社のオールドタイマー版を製作しています。まあ、自社の歴史を宣伝に使っている訳ですが、その割に昔の自社生産モデルを大切にしていないように思います。パーツの供給状況から見て。
ご多分にもれずどこも、この自動車メーカー大競争時代なんだから仕方がないと思っている方も多いようですが、それほど古くなくても買えないパーツが多くなっています。ポルシェで言えばついこの間までは964までは大丈夫かと思っていましたが、いまでは993でも心配という感じです。911は89年以前に製造したことを、記録から消し去りたいとしか思えないような気すらします。
そんなことを考えていた先日、機会があってBMWの古いパーツのことについて聞いてみました。

「BMWの古いパーツの供給状況ってどんな感じですか?」
『そうですね、この間E24のM6の最終のヘッドライトを取ろうとしたら製廃でしたね。ミッションとかのパーツはいっぱいあったんですが』
「M6の最終って89年くらいですよね」
『そうです』
「ほとんど出ないようなパーツがいっぱい残っているんですよね」
『いや、それがそうでもないんですよ』
「そうなんですか?」
『BMWではある一定年月を経たクルマのパーツは、半年とか一年とかの期間で見て全然出ないパーツは廃棄してしまうらしいんです。置いておくところがないということで』
「いやそれは厳しい、廃棄するなら一言いってくれたらいいのに。このネット時代ディーラーに何らかのインフォーメーション出すのは簡単だと思うんだけどな」
『現状はそんな感じらしいです』

どちらにせよ、ポルシェに限らず今後益々厳しくなるのは間違いないようです。


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