ESSAY TOP  

ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第81話 燃えたクルマ
先日何人かの方から直接、間接にお問い合わせ頂いた件についてです。このエッセイでは個別に特定される、もしくは特定出来てしまうような内容は極力避けてきていますが、そのクルマに関しては何件かの問い合わせがあり、個別にはきちんとお答えしました。そのことはそれで終わりと思っていましたが、最近ある方からそのクルマの金額をお聞きして吃驚してしまい、以前問い合せのあった方々にお答えした範囲の内容ならこのエッセイで公開するのは差し支えないのではないか、かえって何かの参考にしていただけるのではないかと考え取り上げることとしました。

そのクルマは火災を起した73RSです。燃えた箇所のだいたいの説明を伺って、頂いた質問を大別すると以下の二つです。
  1. 元通りに直るか。ボディー剛性も含めて。
  2. いくらくらいかかるか。
まず、お答えしたことは現車を見ないと本当のことは何もわからない、言えないというこです。すべてはそれで終りなのですが、皆さんしつこく聞いてこられます。そこでお答えしたことは、以下のことです。
  1. 911のボディー補修パーツで、フロアーパネルは部品として設定があるが、リアシートの背中の部分、リアガラスの下の部分はパーツの設定がない。
  2. 73RSの73RSたる所以、キモは専用ボディ−にある、それももう少し正確にいうと運転席より後ろ側にある。フェンダーが広いなどという見える部分ではなく、細部が重要である。
  3. エンジンは新たに一台作った方がよい、もしくはそのつもりで望むべきだ。
  4. 費用はやってみないとわからない。概算でいいというなら現段階で1500万円を覚悟しておけば取り敢えずいいのではないか。
  5. あくまで直るかどうかは、現車を診て見なければなんとも言えない。
とお答えしました。本当は『なんとも言えない』の一言でかたづくはずですが、皆さん執拗に聞かれるのでお答えしました。私の答えの先が見える、読める方はかなりの実力の方です。


GO TO TOP ▲