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ナローポルシェや、M-HOUSEをとりまく色々な事柄を綴った不定期更新のエッセイです
第87話-1 ポルシェな人々 その44
Nさんの夢

第78話の続き・・・・・
Nさん
「という夢を見たんだ。あんまりに荒唐無稽だから笑っちゃったんだけど、忘れないうちに話しておこうって今日来たんだ、ああスッキリした」
S代表
「面白い話ですねえ、思わず引き込まれてしまいましたよ。まるで冗談と言っては失礼ですが、夢ってほんと荒唐無稽だけど、Nさんの頭の中ってどうなってるのか興味が湧きました」
Nさん
「失礼だなあ、でも、M-HOUSEとM78と祖師ケ谷大蔵駅とウルトラマン商店街と円谷プロダクション無関係とは思えないよね」
S代表
「ハハハ、」
Nさん
「それじゃあまた来ます」
S代表
「また、面白い夢見たら教えてください。ありがとうございました」

明日から10日間のヨーロッパ出張だからまた面白いクルマ見たらSさんに報告にこよう。

S代表
「Nさん、いらっしゃいませ。しばらく見えませんでしたが、どちらかにお出かけだったんですか?」
Nさん
「この間伺ってから、10日間ほどヨーロッパに出張だったんです」
S代表
「そうだったんですか、お疲れさまでした。ところで何か面白い話ありました?」
Nさん
「実はまた面白い夢を見たんですよ」
S代表
「ほう、またどんな夢でした?」
Nさん
「それがまた笑えるんだけど、ボクがロンドンに着いたら、出迎えの人が来ていてホテルまで送ってくれたんだけど、道路を走っているクルマが皆、映画のカーズに出てくるクルマみたいに口があって目があるんだよ」
S代表
「へー」
Nさん
「そしてどれも喋るんだよね。隣のクルマが遅いだの、退かないだの、お腹が減っただの、まあうるさいんだ、シルバーの997なんて、声が戸田恵子でさあ、えっ、なんて思っちゃってさあ」
S代表
「それNさん、カーズの見過ぎじゃないの、それも吹き替え版の」
Nさん
「そうなんだ、あとでそう思ったんだよ」
S代表
「まあ、確かにあの映画はよく出来ていますよね。子供向けのようだけど大人も十分鑑賞に耐えますね。出てくるクルマをひとりひとり実写で俳優さんが演じても成り立ちますから」
Nさん
「そーだよね。まあそんな夢を見て、あーあ、またこんな夢見ちゃった、って思って、その日は現地の何ケ所かの工場を見て、会議をして、ご飯を食べてホテルに送ってもらったんだ。ホテルについたら、夜の10時くらいだった。それでシャワーを浴びようと思って取り敢えずテレビつけたんだ」
S代表
「ええ」
Nさん
「そうしたら、何か現場中継の映像が流れていて、暗い中レポーターが報告してるんだよ。最初は良くわからなくて何かの事故かなと思っていたんだけど、スチームタンクエンジンがどうのこうのといってるんだよ」
S代表
「何ですか、そのスチームタンクエンジンって?」
Nさん
「ボクも最初よくわからなかったんだけど、どうやら蒸気機関車らしいという事がわかってきたんだ」
S代表
「大きな事故か何かだったんですか」
Nさん
「ボクもはじめはそうかなと思ったんだけど、どうやら蒸気機関車が立ち往生しているらしいとわかったんだ」
S代表
「日本よりは蒸気機関車がまだ走っているのでしょうから、あり得るのでしょうけどニュースに、それもレポーターが出て行くような事なんですか?イギリスでは」
Nさん
「はじめはボクもそう思ったんだ。だけど聞いているうちになんかえっ!、って事をいっているんだよ」

次週に続く・・・・・


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