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第94話 ポルシェな人々 その46
M-HOUSE語?
S代表
「Nさんいらっしゃいませ、しばらくです」
Nさん
「しばらくです。何か先々週来たような気がするんだけど・・・・」
S代表
「何をいっているんですか?ひとり事を言って」
Nさん
「いや、何でもないです」
S代表
「ほんとしばらくですね、ところで今日は何か?」
Nさん
「いや、最近SさんBMづいているから、ボクも一台見てきたんだ」
S代表
「ほー、それは何ですか?」
Nさん
「うん、M1何だけど」
S代表
「これはまた渋いところにきましたねー」
Nさん
「クルマはすごく良くて申し分ないんだけど、M1見ていて変なことを思い出しちゃったので来たんだ」
S代表
「何を思い出したんですか?」
Nさん
「SさんとTさんと二人で話す時、メーカーの名前、普通に言わないでしょ。二人だけで通じる言い方してるでしょ」
S代表
「そんな変な言い方はしてないですし、全部をそんな言い方をしているわけではないですよ」
Nさん
「それを教えてほしいんだ。ボクも仲間に入れてよ」
S代表
「だってもう一緒じゃないですか」
Nさん
「いや違う、まだ正式会員じゃない気がする」
S代表
「わかりました。いいですよ」
Nさん
「まずBMは?」
S代表
「プロペラです」
Nさん
「ベンツは?」
S代表
「三ツ矢です」
Nさん
「あんまり変じゃないね」
S代表
「でしょう。お聞きになるほどじゃないですよ」
Nさん
「フェラーリは?」
S代表
「馬」
Nさん
「ランボルギーニは?」
S代表
「牛」
Nさん
「やっぱ少し変だよ。国産は?」
S代表
「国産は一社だけですね」
Nさん
「それはどこ?」
S代表
「トヨタです」
Nさん
「何て言うの?」
S代表
「三河屋」
Nさん
「うう、言い得て妙、うまい!!」
S代表
「えっ、何がですか?」
Nさん
「三河屋って言うと、ボクには時代劇に悪徳代官と出てくる三河屋しか思い付かないもの」
S代表
「そんなこと考えたこと無いですけど。もしかしたら、合理的なクルマ作りにイメージとして重なる部分があるかも知れませんね」
Nさん
「確かに三河屋だよ」
S代表
「気に入っていただけて良かったです」
Nさん
「また何か新しい名前ついたら教えてね」
S代表
「はい」
Nさん
「じゃあまた来ます」
S代表
「ありがとうございました」
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