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第97話 サンダーバード1号のコクピットは50万円?
11月の末から12月4日まで渋谷のパルコPART3でサンダーバード日本上陸40年を記念した展示イベントが開かれていました。撮影に使われた人形や当時のマンガ雑誌、プラモデルなどが展示されてなかなか楽しいイベントでありました。
少し時間をさかのぼって11月のはじめ、ちょっと用があっていつも色々難しいことをお願いしている金属加工、細工の工房を尋ねました。そこで妙なものを見つけました。
私
「この妙なもの、何?換気用の排気ダクトのような気もするけど、出口がないよね」
工房の社長さん
「なんだと思います?」
私
「サンタクロースの長靴?」
工房の社長さん
「ははは、違います」
私
「わかんないなあ」
工房の社長さん
「じゃあ教えてあげる、サンダーバード1号のコクピットの一部、レバーなんかが付く左右の箱って言うかまあその部分です」
私
「あのブルーのところ?長男のなんて言ったっけ、が座って手を置いているところ?」
工房の社長さん
「そうです」
私
「へー」
工房の社長さん
「まだ、椅子も作りますし、座って写真をとれるように全部作ります」
私
「出来たらどうするんですか?」
工房の社長さん
「渋谷のパルコで何かイベントをやるらしいですよ。そこに展示されるみたいです」
私
「じゃあ行ってみます」
といったやり取りがあって、私のお目当てはサンダーバード1号のコクピットでした。
ま、それがなかなか良く出来ていて、写真を撮ってこなかったのは失敗でした。
また何日かして工房に伺った時に、
私
「サンダーバード1号のコクピット見てきましたよ。良く出来ていましたね」
工房の社長さん
「そうですか、もっと作り込みたかったのですが、時間と費用の折り合いが付かなくてあの辺で終わってしまいました」
私
「じゃあ、ボクにも作ってくれます?もっとレバーが動くようにとか、いろいろやってもらって」
工房の社長さん
「良いですよ」
私
「それっていくら位ですか」
工房の社長さん
「あれと同じで良いですよ、Sさんなら。50万円です」
私
「50万円か、ちょっと真剣に考えてみます」
工房の社長さん
「Sさんでなくてもほしい人がいたら言ってください。作ってあげますから」
私
「わかりました」
国際救助隊のは人形用なのでちょっと小ぶりですが、50万円のコクピットは人間用実物大です。まず、置くところを考えなくてはいけませんね。写真がアップ出来ると良いのですが。
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